マークアップ型価格設定とスポーツビジネスの価格戦略
マークアップ型価格設定は、仕入原価に一定額(率)を上乗せ(マークアップ)する手法です。
原価を基準とする点は、コストアップ型価格設定とほぼ同じです。
マークアップをいくらにするかは、プロダクトのコンセプトや需給関係によって異なります。
もし薄利多売を狙うなら、マークアップ率を高く設定することは必然的に難しくなります。100円均一ショップなどに配置されているプロダクトなどがそれに当たります。
一方、宝石や高級ブランド品などは、一般的にはマークアップ率を高く設定できます。また希少性が高いプロダクトも高いマークアップ率の設定が比較的容易です。
マークアップ率は、景気動向や競合関係によっても変動します。同じプロダクトでも景気が良いときはある程度マークアップ率を高くしても売れます。
しかし、景気低迷の時期は、消費者の価格センシティビティ(Pricesensitivity:価格に対する敏感さ)が高くなるため、販売価格が少し高くなっただけでも売れなくなる場合もあります。
また競合他社が多い場合も、マークアップ率を高く設定しづらくなります。