リレーションシップ・マーケティングの手法

ショップ

リレーションシップ・マーケティングには、様々な手法があります。

その基本は、顧客をたんに売り込みをかける対象とするのではなく、コミュニケーションの対象と位置付け、信頼に満ちたすばらしい人間関係を築くことにあります。

また、一般によく行われている方法の一つがポイントカードや会員カードを顧客に渡して、来店や購買時にポイントを付与したり会員限定のサービスを付 けるというものです。

スーパーマーケットやコンビニエンスストア、飲食店、家電量販店などがよく行っています。

また航空会社でも、マイレージカードを顧客に渡してフライトごとに貯まったマイレージをチケット購入やホテルの宿泊などに充てられるサービスが定着しています。

その他ポイント自体は発行せず、会員カードを提示すると値引きなどのサービスが提供されるシステムもあります。

このようにして既存顧客のメリットを高めて顧客との関係を良好に保つことで、リピーターを増加させようとするのです。

リレーションシップ・マーケティングには、顧客囲い込み効果も期待できます。

一般に顧客維持にかかるコストは新規開拓コストの4分の1 以下といわれます。

そのため、顧客維持に力を注いだほうが低コストで効率良く利益を確保で きるのです。

また、リレーションシップ・マーケティングは、顧客のLTV(Life Time Value:ライフ・タイム・バリュー)を意識した戦略です。

LTVとは、「生涯価値」のことです。

つまりその顧客が生涯でどのくらいのプロダクトやサービスをその企 業から購入するか、ということです。

リレーションシップ・マーケティングは、短期的に売上を増やしてそれで終わりということではなく、長期的に安定的な関係を保てるシステムを作ると共 に生涯シェアを高めることを狙いとしたものなのです。

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