ポジショニング:STPパラダイム

ポジショニング

ポジショニングの目的

セグメンテーション、ターゲティングと進んだら、次に待っているのが、ポジショニングです。

ポジショニングとは、消費者に自社製品を他社製品よりも優位に位置付けて もらうために行う戦略が、ポジショニングです。

どのプロダクトにも必ずといってよいほど競合が存在します。

自社製品を消費者に買ってもらうには、他の多くの競合と比較され、その競争に勝ち抜いていかなければなりません。

そのためには、消費者が自社製品に対して他社の製品より良いイメージを持 てるような仕掛けと位置付けが必要です。

つまり競合他社と比較されても、自社製品を受け入れられやすいポジションを見付けることが大切なのです。

この活動が、ポジショニングです。

このポジショニングがきちんとできている企業は、比較的好調なことが少なくありません。

例えば、「世界的な飲料メーカー」といえばコカコーラ、「世界的なOSの会社」といえばマイクロソフト、という具合です。

ポジショニングの目的は、自社製品と競合の製品を対比させ、自社製品の特長を顧客に浸透させることです。

例えば、自社製品の特長が「高級感」であるなら、それを軸としたポジショニングが必要となります。

スポーツ組織の場合、その組織が提供しているスポーツプロダクトについてポジショニングを行います。

顧客がスポーツに参加する目的と価格設定を軸としたポジショニングも考えられます。

ポジショニング

一般的に、ワンコインフィットネスクラブとゴルフコンペツアーでは次のようなポジショニングの違いが出てくるでしょう。

一般にワンコイン・フィットネスなどは、低価格でやや健康志向が強いポジショニングとなるでしょう。

また、ゴルフコンペツアーは高額でかなり競技志向の強いものとなるでしょう。

ゴルフに限らず、本格的に技術を身に付けて大会などに出場したいという顧客層を狙う場合は、競技志向が強く高価格のポジショニングも狙えることになります。

その場合、直近の大会日程に合わせて、技術を向上させるためのコースを開 設するなどの戦術も有効となる場合もあるでしょう。

あるいは、より充実した健康志向のポジショニングも考えられます。

例えば、栄養面や美容面も含めた専門スタッフを配置し、定期的に顧客にカウンセリングを行って目標とする体重やサイズに近付けていくというコース設定をするわけです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする