スポーツとボランティア:社会事業の7つの視点

スポーツボランティア

では、本来、ボランティアとは何でしょう。

辞書などによると、「自主的に社会事業などに参加し、無償の奉仕活動をする人」とあります。

これは、自ら志願する人といえます。

例えば、少年野球チームの監督は一部経費を除き、ほとんどの費用が自己負担です。

高校野球をはじめ、高校の部活動の監督も、教師と兼任という場合が多いです。

中には、「監督業」として報酬を得ている監督もいますが、全体から見れば、まだごくわずかという状態です。

これは、先にも述べたボランティア精神が根付いているからです。

マラソン大会などの一過性のスポーツイベントは別として、持続的にボランティア活動に協力してもらうためには、スポーツ組織として考慮するべき事柄があります。

それは、活動行為に関するコスト面(交通費や食事など)です。

あくまでも労働行為が無償の提供であって、それ以外のコストは運営コストとして計上して負担することが望ましく、すべての金銭負担が不要とするのは、事業体として活動していくには適切とはいえないのです。

このことは、職域の開発を行っていないばかりか職業人としての就労の機会や可能性をも奪うことになりかねません。

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