スポーツ業界でも広がるリレーションシップ・マーケティング

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リレーションシップ・マーケティングは、スポーツ業界でも徐々に広がりを見せています。

レジャースポーツの代表格であるボーリングを主体にサービスを提供してい る「ラウンドワン」では、会員カードを発行し、ボウリング1 ゲーム当たり50円を割引したり、ビリヤードでは30分につき30円の割引をしています。

そして、さらに来店回数に応じてカードのグレードが上がっていき、割引額がアップするようになっています。

また「Jリーグ」は、2009年より全試合についてICカードでの入場管理を導入しています*。

これにより入場者は、試合観戦ごとにポイントを獲得できるようになっていて、一定のポイントを貯めると、クラブ側からプレゼントや特典が付与されます。

*Jリーグ公式サイト
ワンタッチパス [Jリーグ全試合対象観戦記録システム http://www.j-league.or.jp/onetouch/

ICカードは、来場時にカードリーダーにタッチするだけでスムーズに入場で き、多くのIC カードに電子マネー機能が付いていて、会場内での飲食、グッズの購入といった入場券以外の商品販売にもつながります。このような手法を、マーケティングではクロスセル*と呼びます。

プロ野球での取り組みとしては、ソフトバンクホークスが、通信事業主体の企業であるソフトバンクを親会社としていることもあり、ユニークなリレーションシップ・マーケティングを展開しています。

その一つは、ソフトバンクモバイルユーザーを対象とした「980 円チケット」キャンペーンです。

2009年から実施されているこのキャンペーンは、ヤフードームで開催されるソフトバンクホークスの公式戦のA指定席(定価4,300円)が、毎試合、1,000枚に限り980円で買えるというものです。携帯ユーザーを巻き込んでのマーケティングという点で、親企業の強みを生かしたものといえます。

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