新規顧客の開拓の時代は終わった?
従来、企業は、「新規顧客の開拓」に力を入れてきました。
旅行業では、一部の会社が安易にツアーを企画して大量のパンフレットや広告を使い、少しでも多くのお客様を集めようとしてきました。
これはどちらかというと、短期的な思考に基づく方法です。特に筋道立った戦略があるわけでもなく、たんに「商品(ここではツアー)」を提供する機会を増や すことで顧客を増やそうという方法でしかありません。
現実にはパンフレットや広告を出す費用は大きな負担となり、常に一定の効 果が出るとも限りません。
結果によっては、新規顧客が取れないばかりか衰退す らしてしまいます。
こうした方法は、消費力が旺盛な経済の成長期にはある程度有効でしたが、現在のような消費力が低迷しているような状況には最適かつ有 効な方法とはいえなくなってきています。