レジャースポーツとは、

キャンプ

レジャースポーツについて

レジャー(余暇)スポーツ関連の企業も、ホスピタリティ産業に含まれます。

ちなみにレジャースポーツのレジャーとは、もともと仕事や家事など以外の時間で自由に使える余暇のことです。

ここから派生して、余暇を利用して行う遊び や娯楽をレジャーと呼ぶようになりました。

『レジャー白書2010』(日本生産性本部)によれば、2009年の余暇市場は、69兆5,520 億円と平成元年以来の70兆円割れとなりました。消費者の節約志向が強く、全体的に客単価の低下傾向が見られたことが主な原因のようです。

余暇の過ごし方は、スポーツ、趣味、娯楽、観光などがありレジャー白書では部門の市場動向を調査し発表しています。

スポーツ部門も含めいずれも前年比でマイナスではあったのですが、スポーツに関しては興味深い結果が掲載されていました。

経験者の潜在需要

参加率(%) 参加人口(万人) 経験者の潜在需要(%) 経 験 者 の 潜 在 需 要 規模(万人) 休眠率(%)
海外旅行 16.7 1050 28.0 2870 45.1
水泳(プールでの) 15.8 1620 7.9 810 51.1
観劇(テレビは除く) 16.9 1730 5.4 550 26.7
オートキャンプ 4.7 480 5.2 530 20.6
登山 12.0 1230 4.5 460 39.1
催し物、博覧会 29.9 3070 4.5 460 34.2
スキー 7.0 720 4.3 440 46.2
音楽会、コンサートなど 34.7 3560 3.7 380 28.2
テニス 7.3 750 3.2 330 37.7
釣り 10.2 1050 2.5 260 34.0

出典:「レジャー白書 2010」に見るわが国の余暇の現状」(公益財団法人日本生産性本部 余暇創研)

表は経験者を対象とした「潜在需要(現在、実現していないニーズ)」につい ての調査結果です。

「海外旅行」「オートキャンプ」「スキー」「テニス」などが上 位に入っています。

特にスキーなどは、現在の参加人口の約半分にあたる潜在 需要がありました。

ということは、仮に潜在需要をもつ経験者たちが全員、スキーに参加すれば、参加人口は一気に1.5 倍に拡大する可能性があると推測できます。

ただし、この調査結果について、対象をスキーヤーに限定して捉えてしまうと大きな広がりは期待できません。

この場合、雪の空間でのスポーツ経験者を対 象と捉え、スキー以外のあらゆるスポーツや施設、用具、加えて食事やその他のサービスについても分析と検討が必要です。

スポーツ・マーケターは、新規顧客獲得もさることながら、こうした過去に経験した人たちの隠れた需要を引き出す戦略も長期的視点で考え、検討する必要があるといえます。

ちなみに、漫画からそのスポーツに興味を持ち、そのスポーツを始めたり、ファンになるケースも多いです。

「キャプテン翼」というアニメーションを見てサッカーを始めた子どもが非常 に多いのが好例です。

「あしたのジョー」「アタックNo.1」「エースをねらえ」など、みなさんも熱狂したスポーツアニメがあるのではないでしょうか。

またテレビゲームなどを通じてそのスポーツのルールを学ぶことができます。

ゲームによっては実在のプロスポーツ選手がゲームの中のプレーヤーとして設 定されているため、その選手名やプレースタイルを知る機会にもなります。

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