インターナル・マーケティングは、マーケティング手法の一つ!
インターナル・マーケティングは、簡単に説明すると社内向けに従業員を対象としたマーケティング手法です。
一方、私たちが通常「マーケティング」といっているのは、社外向けに対顧客を中心とした活動です。
これは、エクスターナル・マーケティング(external marketing)といいます。
マーケティングには、定義としての広い意味での解釈と、状況や立場、対象などに応じて取り組まれている多種多様な手法や技術としてのマーケティングがあります。
コトラーは、ホスピタリティ業界や旅行業界では、その職種や立場にかかわら ず、すべての従業員がマーケティングを意識して行動しなければならないと説 いています。
それはこの種の業界では、顧客と直接向かい合う従業員の質が提供するサービスの質に影響を及ぼすことが非常に多いからです。
言い換えれば、マーケティング機能の大半を従業員が担っているといえます。
企業としては顧 客にサービスを提供する瞬間(このことを、サービス・マネジメント・グループ社のリチャード・ノーマンは、「真実の瞬間」と呼んでいます)に関しては直接 手を下すことはできず、従業員にゆだねるしかないからです。
このことからも、インターナル・マーケティングの重要性の高さがご理解いただけると思います。