ロイヤルティとは、
ブランドに対する忠誠心は、ブランド・ロイヤルティ(brand loyalty)といいます。
ロイヤルティとは、「忠誠心」という意味です。
ブランド・ロイヤルティには、3つの段階があります。
ブランド・ロイヤルティ
- ブランド認知
知らないブランドばかりのときに、知っているブランドを選ぶという程度のものです。 - ブランド選好
知っているブランド同士で、自分がより好ましいと思っているほうのブランドものを選ぶ場合です。 - ブランド固執
そのブランドしか買いたくないという、ブランドに対する強い忠誠心を表します。
これをスポーツチームに当てはめてみましょう。
あなたに子供がいて野球を観に行こうとせがまれた場合、とりあえず巨人は知っている(テレビなどで見たことがある)という理由で子供を連れていく。
この場合は、ブランド認知の段階です。
またあなたが、巨人と阪神は知っていて阪神のほうにしよう、という選択をした場合はブランド選好となります。
さらに、阪神以外の試合は見に行かないという場合がブランド固執ということになります。
チーム側としては、一人でも多くのブランド固執のファンを作ることが第一ですが、まずはすそ野を広げる意味でもブランド選好程度のファンをたくさん作ることも大切です。
スポーツ用品を例にとると、あなたがジョギングを始めるときにナイキのシューズは有名だからそれを買おうという場合は「ブランド認知」、アディダスよりミズノが好きだからそちらを買うという場合は「ブランド選好」です。
そして、自分はアシックスのシューズしか買いたくないという場合は「ブランド固 執」です。
ロイヤルティの高いサポーターは、優秀な営業社員
ロイヤルティの高いファンやサポーターは、ときに優秀な営業社員へと進化 する可能性を持っています。
その好例の一つが、サッカーのサガン鳥栖のサポーターです。
サポーター有志で作る「サガンティーノ集客活動委員会」が、2008年から行っている集客キャンペーン「× 2(かけるに)運動」の一環として、集客活動を実施しています。
クラブ側の全面バックアップにより、年間パスポート所有者を対象に、知人を連れて観戦した人や集客イベントの協力者にポイントが付与され、一定のポイ ントがたまったら選手との写真撮影などの特典が得られるというものです。
この事例では、消費者が特定のチームのファンになり、さらに一部生産者側に 回っていることになります。
もちろん企業側からの働きかけも重要ですが、こうしたサポーター同士が自発的に行う集客活動は、大きな効果が期待できます。